過去最高は5個同時に存在した「五輪台風」。2018年には6個の台風が並びそうだった!?

1960年(昭和35年)、天気図上に台風14号、15号、16号、17号、18号と5個の台風が並ぶという珍しいことが起こりました。3個~4個はたまにありますが、5個となると台風の統計が残っている1951年(昭和26年)以降で1回しかありません。ローマ五輪の年だったため「五輪台風」と呼ばれています。

1960年(昭和35年)五輪を逆さにしたような形の5個同時に存在した「五輪台風」(出典:デジタル台風)

さらに2018年には6個の台風が同時に並びそうになったことがあります。

2018年8月15日頃、西太平洋上では、台風14号、15号、16号、17号、18号、19号の6個の台風がほぼ同時に存在するという珍しい事態が発生しました。熱帯低気圧に変わっていたり、台風になる前の状態だったため、6個同時とはなりませんでしたが、もし少しタイミングがずれていたら、6個の台風が同時に存在していたかもしれません。

低気圧や熱帯低気圧になっていなければ史上最多6個の台風が同時に存在していた可能性も。(出典:気象庁)

気象予報士 森 朗氏:
近年の台風は大型で勢力の強い台風が多いです。上陸しなくても前線を刺激して、大雨を降らせたり、線状降水帯の発生などもあります。
これから9月にかけてますます台風シーズンになるので、台風が離れているから安心するのではなく、気象情報は小まめにチェックするようにして下さい。