台風の予報円、昔は扇形だった!?

現在、台風の進路は「予報円」で示されていますが、実は昔、予報が扇形だった時期がありました。これは、台風が北上すると考えられる際に使われていました。私たちがよく目にする円形の予報円は、1982年から使われるようになりました。

TBSに残っている過去の台風予想を見てみると確かに扇型になっています。

現在は予報円で台風の進路をあらわしていますが、1982年までは扇形でした。右は伊勢湾台風の進路予想図(1954年)

TBSにある一番古い映像は…

1947年9月に発生したカスリーン台風は、紀伊半島の南海上を北上し、房総半島南端をかすめて三陸沖へと進みました。

台風は日本に接近した時は弱まっていて、強風による被害はほとんどありませんでしたが、前線を刺激したため、関東地方と東北地方では大雨となりました。土石流や河川の氾濫もあり、死者・行方不明者が約2000人という大きな被害が出たのです。

左上:台風の進路を予測する気象庁予報官/右上:利根川や荒川の決壊か所/左下:氾濫した街/右下:リヤカーを押して避難する人