「ウクライナ侵攻は対岸の火事どころではない」欧州トップが集まった背景

高柳キャスター:
そもそも、なぜヨーロッパ諸国の首脳が集まったのでしょうか。

背景にあると考えられているのが、ヨーロッパ諸国が抱える2つの点です。

【ヨーロッパ諸国 なぜ出席?】
▼“あすは我が身”という脅威
▼トランプ大統領への不信感

ヨーロッパ諸国はウクライナ侵攻について、どのように捉えているのでしょうか。

JNNロンドン支局 城島記者:
“フィンランドがロシアと長い国境を接している”ことにも通じてきます。

【“あすは我が身”という脅威】
ただ単にウクライナを応援するだけではなく、ヨーロッパの首脳たちは“ウクライナの安全=ヨーロッパ全体の安全”に繋がっているという共通の認識があります。

陸続きのヨーロッパにとって、ロシアのウクライナ侵攻は対岸の火事どころではありません。あすは我が身という緊張感が非常にあります。

ロシアに地理的に近い国であればあるほど危機感があり、ロシアの侵攻を何としてもウクライナで食い止めたいという強い思いがあります。

【トランプ大統領への不信感】
また、トランプ大統領はプーチン大統領とのアラスカでの会談で、ウクライナの東部ドンバス地方を巡る領土割譲を含む、ロシア寄りの和平案に関心を示しました。

アラスカでの会談の結果を受けて、ヨーロッパ側は一層危機感を増して、団結してその動きをけん制しようという意図がありました。