やめずに続けたからこそ田村投手の今がある

京産大入学後、ウェイトトレーニングや体幹トレーニングを継続的に取り組むと、球速はどんどんアップしていった。大学3年時に150キロの大台に乗ると、今年6月の大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦で153キロをマーク。球速だけでなく、安定感も増していき、「(入学時は)社会人野球に行けたらいいなというくらいの気持ち」だった田村は、プロのスカウトからも注目される存在となった。

8月30日(土)に開幕する秋季リーグ戦に向けて「優勝を目指して、1勝1勝積み重ねていきたい」と意気込む田村。開幕戦当日は、自身22歳の誕生日。第1戦の神戸学院大戦でバースデー勝利を挙げることができるかどうか。京産大のエース右腕に注目だ。

◆田村剛平(たむら・ごうへい)
2003年8月30日生 兵庫県宝塚市出身 181㎝85㎏ 右投右打 
報徳学園(兵庫)~京都産業大学 
高3夏は背番号11で兵庫県大会ベスト4。甲子園出場経験はなし。
関西六大学リーグ通算10勝5敗。
4年春にマークした4勝は全て完投勝利(うち2試合は完封)。
好きな食べ物は唐揚げ。趣味はサウナ、銭湯巡り。

◆取材・文 金山泉(かなやまいずみ)
MBSアナウンサー。1982年6月5日生、新潟県上越市出身。 
野球とB’zをこよなく愛する。
投手として首都大学リーグ2部で通算11勝(8敗)をマークした。

【野球サイコー!取材後記】
「ずっと諦めないでいられたら クライマックスは続く」一度はやめようとも思った野球。やめずに続けたからこそ田村投手の今がある。
※B’z「イルミネーション」の歌詞より