平野佳寿(オリックス)や北山亘基(日本ハム)などのプロ野球選手が巣立った京都産業大学に、プロ注目の最速153キロ右腕がいる。田村剛平投手(4年・報徳学園)。8月中旬、京都市北区にある京産大グラウンドに田村を取材するために向かった。(取材・文 MBSアナウンサー金山泉)
勢いのあるストレートとコントロールの良さ
秋季リーグ戦開幕を約3週間後に控えたこの日、京産大は社会人「日本新薬」とのオープン戦を行っていた。田村は2人目で登板し、5イニングを投げて、3安打無四球4奪三振2失点という投球を見せた。
田村の魅力は、勢いのあるストレートとコントロールの良さだ。スリークォーター気味の腕の位置から、常時140キロ台中盤から後半のストレートを、しっかり打者の両サイドに投げ分けていく。変化球の切れも鋭い。
この日は日本新薬の4番、右打者の若林に対してインコースに食い込んでいくスプリットで空振り三振を奪うと、続く5番、左打者の船曳に対してはバックドアのスライダーで空振り三振を奪い、2者連続三振とした。














