全長2km近くに及ぶトンネル

 取材に基づいて地下壕の全体像を再現したところ、東西2つに分かれていて、合わせると全長2キロ近くに及びます。東側のトンネルは、京都大学防災研究所が1970年ごろ~2010年ごろ、地震予知のために地殻変動の観測所として使っていました。

 一方で西側のトンネルがあるのは私有地で、地元の人以外に存在は知られていませんでしたが、約35年前に田中さんらが「再発見」し、調査を進めてきました。

 (田中正志さん)「びっくりしましたね。こんなものがそのまま残っていて、体が震えるかと思いました。近畿でもこんな地下壕はそう残っていないですし、比較的安全に中をみることができる。非常に価値があると思います」