世代を超えて受け継がれる原爆の記憶

被爆者代表による「平和への誓い」は、13歳の時、爆心地から3.3キロにあった県立長崎中学校の校舎内で被爆した横浜市在住の西岡洋さん。
過去最高齢の93歳です。

西岡さん「私は級友たちの下敷きになったおかげで、無傷で済んだのです。級友たちはナイフのように尖った割れた窓ガラスが体に刺さり、血だらけになっていました」

所属する「日本被団協」のノーベル平和賞受賞を機に、活動をさらに進める決意を固めています。

西岡さん「平和に繋がるこの動きを絶対に止めてはいけない、さらに前進させよう、そして仲間を増やしていくことが、私たちが目標とするところです。絶対に核兵器を使ってはならない、使ったらすべてがおしまいです。皆さん、この美しい地球を守りましょう」

石破茂総理はあいさつの中で──

「非核三原則を堅持しつつ『核戦争のない世界』、そして『核兵器のない世界』の実現に向けた国際社会の取組を主導していくことこそが我が国の使命であり、一歩一歩、着実に努力を積み重ねます」

80年の時を経て復元された浦上天主堂の鐘や永井隆博士の言葉も引用し、恒久平和の実現に力を尽くすと述べました。