核廃絶への具体的道筋を 市長が世界に呼びかけ

♪ひまわり「もう二度とつくらないで私たち被爆者を」

平和祈念式典には被爆者や政府関係者のほか、去年、長崎市のイスラエルへの対応を巡り出席を見合わせたG7各国やロシアなどの紛争当事国の駐日大使らも参列しました。


午前11時2分「黙とう」

長崎市の鈴木史朗市長は平和宣言で世界の指導者へ核兵器廃絶の実現に向けた具体的道筋を示すよう訴えました。
鈴木市長(長崎平和宣言):
「『武力には武力を』の争いを今すぐにやめてください。対立と分断の悪循環で各地で紛争が激化しています。このままでは核戦争に突き進んでしまう。そんな人類存亡の危機が地球で暮らす私たち一人ひとりに差し迫っているのです」

そして長崎の被爆者、故山口仙二さんの国連演説を引用しました。

「ノー・モア・ヒロシマ、ノー・モア・ナガサキ、ノー・モア・ウォー、ノー・モア・ヒバクシャ」

この心の底からの叫びは被爆者の思いの結晶そのものです。

「唯一の戦争被爆国である日本政府に訴えます。憲法の平和の理念と非核三原則を堅持し、一日も早く核兵器禁止条約へ署名・批准してください」