取材を終えて
被爆者の平均年齢はことし86歳を越え、その数は初めて10万人を下回りました。被爆者自身が当時を語ることは難しくなりつつあります。
飯田さんは自身の体験よりも「原爆の実相」、原爆の恐ろしさや残酷さ、甚大な被害に目を向けてもらおうと、聞くのがつらくなるような内容も話すようになったといいます。
飯田さんの講演からは、継承への焦りとともに伝えていってほしいという切実な祈りが感じられました。
私たち一人ひとりが被爆者の思いやメッセージを受け止め自分なりに咀嚼して、次の世代へつなぐ必要があると広島で強く感じました。
フィールドキャスター 加賀谷悠羽