「8月6日に広島、9日に長崎に原爆が落とされたというのは、社会の授業でやった?」

先月、御代田中学校で行われた授業。近藤さんたちが県内のすべての小学校から高校に配った冊子が使われました。
この日紹介されたのは15歳で救護のために広島市に入り、被ばくした岩見トメ子さんの証言です。
「あれ忘れられないんだけど、後ろから爆風受けたんでしょうね、おしりにガラスが刺さっていて。ほっぺたのやけどのところで卵産んだそうで、ウジがだんごになっていたのは本当に忘れられない」

当時の岩見さんと同年代の中学3年生たちは食い入るような表情で映像を見ていました。
ヒバクシャの願いをつなぐプロジェクト事務局 近藤拓也さん:「普通のおじいちゃんおばあちゃんが、あの教科書で見た日の、あの体験をあの場でしている、その場にいたということにすごく考えることがあったなと思います」
授業を受けた生徒は:「核兵器は体だけじゃなくて、人の心にも大きな傷跡を残して。絶対使っちゃいけないなと思いました」
授業を受けた生徒は:「本当にこんなことがあったんだなって思って、心の奥が痛くなったりもしました。ウジとかわいていたりも、今では考えられないから残酷さが伝わりました」

授業後の休み時間には、図書館に冊子を見に来る生徒も…
生徒は:「映像で見た方以外のこと、経験とかも載っているのかなと思って、興味を持って見てみました」
ヒバクシャの願いをつなぐプロジェクト事務局 近藤拓也さん:「これから10年後、20年後も、広島・長崎に原爆が落ちたことも含めて、子どもたちの心の中には持っておいてもらいたいと思っていて、当時のことをよりリアルに知っている子たちが少しでも増えていくといいのかなと思います」

「きょうの聞き手は、明日の語り手」、被爆者から託された思いを伝える活動が続きます。