うれしいだけじゃない?賃金UPでの労働者側のメリット・デメリット

最低賃金が上がるとうれしいと思ってしまいがちですが、手放しでは喜べない側面があるようです。
最低賃金の全国平均は2024年度の1055円から63円高い1118円となります。東京・愛知・大阪が63円増なのに対し、秋田・鳥取・佐賀は64円と都市の上げ幅よりも1円多いということです。
最低賃金が過去最大の引き上げになったことでのメリット・デメリットはどんなことがあるのでしょうか?
【労働者側のメリット】
・生活安定・所得増加
・消費の活発化
・働く意欲の向上
【労働者側のデメリット】
・雇用喪失・廃業リスク
・“年収の壁”問題
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雇用の喪失・廃業リスクというのは、最低賃金の上昇は特にパートやアルバイトを多く雇っている中小・零細企業に打撃を与えます。人件費負担が増大し、雇用削減や廃業につながるおそれがあり、労働者が職を失う可能性があるということです。
“年収の壁”問題は、年収の壁を意識して働き控えをしてしまい、結果的に年収は増えないのではないか。特に「130万円の壁」を超えると、扶養から外れて保険料負担が発生するため働き控えにつながる可能性があります。














