“球場の魔物”を見た2024年の夏
重なるミス・不運… 青森山田との決勝戦

48チームが頂点をかけて争った夏の高校野球青森県大会。
2025年に“野球の神様”がほほ笑んだのは、「弘前学院聖愛」でした。

弘前学院聖愛 芹川丈治 投手
「やっと勝てた。優勝だ!という思でした」

4年ぶりの甲子園切符をつかむまでには、2024年の苦い記憶と向き合った1年がありました。

2024年の夏。青森山田との決勝戦。
5回まで2点をリードしていた聖愛の歯車が狂い始めたのは6回でした。2アウト満塁のピンチを切り抜けたと思いきや…、簡単なフライが取れません。その直後…。逆転満塁ホームランを浴びました。

それでも2点を追う最終回。2アウト1塁3塁で4番の原田(当時2年生)が打席に立ちます。走者一掃のタイムリーで同点のはず……でしたが。生還したはずの一塁のランナーが、三塁に戻されます。打球がフェンスの隙間に挟まったため、判定は「二塁打」に。1点差で散りました。