“決まらない国会”となる? 「責任の共有」の危うさ
井上キャスター:
今までは、与野党対決という形でしたから、今回の国会のやり取りを見て本当に景色が変わったと感じました。
政策ごとにやれることをやる、党利党略を超えていくというのは、ある意味で求めていたことなのかもしれません。

スポーツ心理学者(博士) 田中さん:
「政策ごとの部分連携、それが最適なのかもしれない…」など、いろいろと考えることがありました。
諸外国も含めて、今の世の中のリーダーシップというのは、「従え!」とトップダウンで簡単に解決できる問題ではなくなってきました。
いろいろと話を出し合い、全体最適が何なのかを考える、見落としてしまったものは何なのかなど、私達が知ることができる機会は重要だと思います。
私はいろいろな党が組んだ際の、「ベストはこれ、弊害はこれ」となったプロセスを全部知りたいので、「なるほど、そういう方向なのか…」とは思いました。
井上キャスター:
“決まらない国会”になる可能性があることも、どう考えていくのでしょうか。

スポーツ心理学者(博士) 田中さん:
「責任の共有」というのも危ういように感じます。
「責任の所在はどこなのか」となった場合、「みんな」となるおそれもあり、いろいろな弊害が出てくると思います。
出水麻衣キャスター:
臨時国会の期間も短く、現状で何も見えてきていません。その後のプロセスが見えてこないのではないかという不安はあります。
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<プロフィール>
原尉之
TBS報道局政治部 与党担当
自民・森山幹事長ら政権幹部を取材
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶応義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰