デモも国民主権の手段

加藤氏は、自民党本部前などで行われている『石破やめるなデモ』について、「ユニークでいろんな意味で興味深い」という。

「韓国やアメリカ、ヨーロッパでは、デモは日常的な政治参加の手段とされているが、日本ではデモが非常に少ないのが現状です」

フランスでは、マクロン大統領の年金改革に反対する大規模なデモが行われたが、多くの国民が「デモの主張には反対だが、デモそのものには賛成だ」と話すという。

自分が選んだ議員が期待通りの働きをしないことも多い。だから、デモを通じて自分たちの意見を政治に反映させる、つまり国民主権の重要な方法と考えているのだ。

一方、日本ではデモをする人は「変わっている」「過激な思想を持っている」という先入観が根強い。そうした中で行われた『石破やめるなデモ』は、自民党や国会の動きを「自分ごと」としてとらえた行動として注目すべきだと、加藤氏は述べた。