
かつて特攻機が不時着した海を臨む公園にある観音像。戦後、江名さんが戦友への慰霊と平和への祈りを込めて建てました。
観音像が見つめる先は、開聞岳。特攻隊員たちは何度もふり返り、最後に見る本土の景色を目に焼きつけていました。

(江名武彦さん・当時)「20歳前後で亡くなられたのでね。私がそれから67年生きているわけですからね。おわびする気持ちですかね」
江名さんは毎年5月、特攻平和祈念祭に参列し、2019年に96歳で亡くなるまで黒島に何度も足を運びました。
(米盛レイ子さん・90)「涙が出る。毎年慰霊祭も続いているから維持していきたい。命ある限り」
