地震で神社がなくなった地域では、新たな問題も発生しています。

記者リポート「身長160センチの私の背丈よりもはるかに高い、2メートルを超えるこちらの神輿。能登の仏壇店が制作し、贅沢な作りとなっています」

高さ2メートル40センチ。伝統的な造りと豪華な装飾が施された大きな神輿。
輪島市町野町西山町の青木神社の神輿です。

青木神社があった場所は…。

亀山國彦宮司「ここですね。ものの見事にありません。」

能登半島地震で全壊となり、今年5月に解体された青木神社。
新たな建設の予定は、立っていません。

青木神社を管理・亀山國彦宮司「これから先、もう少し時間が経ってまいりますと、本当に氏子がゼロになるという確率があるような地区も出てまいりますので、そういった時にこれから先、お社の維持管理はどうなっていくのか、神輿があってもお社全体としての維持管理をどうするのかって問題も出てまいります」

保管していた神社がなくなり、解体されそうになっていた神輿を引き取ったのが、宇出津の大工・本谷順一さんです。

実家の車庫で神輿を預かっています。

本谷順一さん「地域の人の思いが籠ったもんですから、そう簡単に処分されるっていうのはちょっと心苦しかったので、何とかしたいということで引き取った。」

神輿が廃棄される地域もある中、現在、この神輿は東京の県人会などを通して全国で引き取り手を探しているということです。