おととい(20日)投票が行われた参議院選挙では、いわゆる「一票の格差」が全国で最大3.1倍を超えています。格差が是正されないままの選挙は憲法違反だとして、弁護士グループが全国で一斉に選挙の無効などを求める訴えを起こしました。このうち広島高裁岡山支部では、岡山選挙区の選挙無効を求める訴えを起こしました。

訴状によりますと、今回の参院選では、議員1人当たりの有権者数が最も多い神奈川選挙区と最も少ない福井選挙区で、一票の価値に約3.1倍の格差があるということです。また、岡山選挙区と福井選挙区でも約2.5倍の格差があり、弁護士グループは、今回の選挙結果を踏まえた上で一票の重みを主張しました。
(原告団 賀川進太郎弁護士)
「いま与野党伯仲しているこの状況はまさに民意がきちんと国会に反映されているかというのはものすごく大事。これを改めないと正確な民意の反映にはならない」
一方、香川県の高松高裁でも同様に、合区を含む四国の3つの選挙区をめぐり提訴が行われました。このうち、香川選挙区では、福井選挙区を1とした場合、1票の価値が0.79票しかないとして、原告らは今回の参院選の無効などを訴えています。1票の格差をめぐる提訴は、全国14の高裁・高裁支部で一斉に行われています。