“都市型水害”歩く際に気を付けるべきこと

日比キャスター:
10日の午後8時前、群馬・舘林市では、アンダーパスでトラックが水没し、立往生してしまうこともありました。

「都市型水害」は、1時間の雨量が50ミリを超えると、排水機能が追い付かずに発生リスクが高まるというものです。

トラックが運転できなくなるのは、どういったメカニズムなのでしょうか。

元消防士・防災アドバイザー 野村功次郎さん:
実際に、アンダーパスに入ってしまった方に聞いたのですが、普段通らない道で近道をしたところがたまたまアンダーパスでした。ライトを照らしたところ、水面が道路に見えてしまった。行けると思って進んだら、急に浸水してしまったということです。

なので、雨が降っているときに、高架下を通るのは要注意。通らないことが原則です。

日比キャスター:
道路に水が溢れてしまった状況をARで見ることができる「浸水被害ARシミュレーションアプリ『浸水カメラ』」があります。

大雨が降り、水深30センチになった場合、2つ重ねたダンボールの1段目はほとんど見えない状況になります。下水などが噴き出すと、本当に見えない状況になると思います。

もしこうなった場合、歩くとき、どういったことに気をつけたらいいでしょうか。

元消防士・防災アドバイザー 野村功次郎さん:
歩く際は、▼両手をふさがない。▼傘や杖で、陥没していたり障害物があるかないか、地面を確認する。▼長靴ではなく、歩きやすいスニーカーを履く。▼1人では歩かない。▼黄色やオレンジなど、何かあっても救助・発見されやすいものを1つ身につけておく。これを大事にしてください。

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〈プロフィール〉
野村功次郎さん
元広島県呉市消防局(22年勤務)
防災アドバイザー 都市水害に詳しい