10日、記録的な大雨に見舞われた関東地方。帰宅時間帯を直撃し、道路が冠水するなどの被害が出ました。集中豪雨などで頻発している「都市型水害」。どんな対策が必要なのでしょうか?

「記録的短時間大雨情報」が関東で31回 100ミリの雨とは?

日比麻音子キャスター:
夏の常識はアップデートしなければならないかもしれません。

7月10日は大変な雨が降りました。「記録的短時間大雨情報」が、埼玉で12回、群馬で6回、東京で3回など、関東地方で合わせて31回出されました。

「記録的短時間大雨情報」とは本来、数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨が観測されたときに発表されるものです。年に100回前後が記録されるものですが、そのうちの約3分の1が、たった1日で記録されたことになるわけです。

群馬・大泉町付近、埼玉・本庄市付近、東京・杉並区付近など、雨量が120ミリ以上のところがありました。
100ミリ以上の雨は、どういった雨になってくるのでしょうか。

元消防士・防災アドバイザー 野村功次郎さん:
雨量が100ミリというのは、なかなか体験できないのが一昔前の常識でした。

「記録的短時間大雨情報」がこれだけ頻繁に出るとなると、100ミリというのは想像を絶するぐらいの雨です。

通常20ミリを超える雨で、何かしらの影響があります。50、60ミリを超える雨であれば、会話ができない、視界が不良になる。100ミリを超えると、全てを阻害する、マイナス的なものが合致した、非常に危ない雨の量だと認識しています。

日比キャスター:
10日の雨は、断続的に降り続くのではなく、突然一気にどさっと降りました。これまでの雨対策を少しアップデートしないといけませんね。

元消防士・防災アドバイザー 野村功次郎さん:
これまでの雨対策は通用しないという認識を、常に持っていただきたいなと思います。