強みを活かして「一緒に難局を乗り切りたい」
自動車のエンジンやトランスミッションなどの部品を製造する『荻野工業』(本社・広島県熊野町)では、マツダ関連の部品が7割。4月以降は生産量が落ちているという。

佐々木裕孝社長:
「マツダの生産台数が落ちているから、稼働時間を調節しながら生産をしている」
東広島市にある工場では、人手不足の解消のためほとんどの生産設備が自動化されていて、「材料を投下したら完成まで自動で流れるライン」だという。そして、その設備自体も自社で開発している。

佐々木社長:
「装置関係を当社は自前で内製化しているので、生産の課題が自分たちでよく分かる。それを踏まえた自動化、工程設計をできる強みがある。しっかりとマツダに貢献できるよう生産効率を高めながら、しっかりコミュニケーションをとって一緒にこの難局を乗り切っていきたい」

こうしたサプライヤー企業に対し、マツダは「国内の生産台数を70万台程度に維持していく方針」を説明している。
『帝国データバンク』広島支社 土川部長:
「一旦サプライチェーンが崩れてしまうと地域経済に与える影響も大きいし、立て直しも非常に困難だと思う。なので地域全体で支えていくのもそうだし、国がしっかり支える仕組み作り・支援が必要になる」