「客が減った」マツダ城下町

広島市にある広島港は、府中町で作られた車を世界へと輸出する拠点で、この日も所狭しと新車が並んでいたが、4月のマツダの【輸出台数】は4万4097台と、“前年同月比29%減”だという。

また、広島港に隣接する国際コンテナターミナルでは、韓国・プサン行きの船に自動車部品や機械製品などのコンテナが積み込まれていた。プサンを経由し、アメリカなど世界各国に輸出されているが、4月はコンテナの数が1割ほど減っているとのことだ。

“企業城下町”の景気にも影響が出始めている。

タクシー運転手:
「最近は如実にタクシーでチケットを使用する人が減ってきている。以前よりも1割から2割ぐらいは乗客が減っているのを肌で感じている」

マツダの工場のすぐそばにある『お好み焼き・鉄板焼き よしき』(広島市南区)でも「マツダ関連の客は少し減ってきている。ボーナス時期に歓迎会・送迎会があったが回数も減っている」と話す。

そして地元住民からは“応援”や“期待”の声も聞かれた。

「マツダがくしゃみしたら市民は風邪引くくらいの影響力がある。頑張って欲しい。市民の誇りだから」
「就職とか広島県の経済に関しても、なくてはならない会社」
「あまり子会社に負担をかけないようにしてくれるのがマツダ。今までそうだったから」