現場は、国道19号沿いにある八坂(やさか)郵便局や民家が点在するエリアから西におよそ700メートルの地点。


けがをした男性によりますと、クマは死亡した男性にいきなり飛びつき、バランスを崩した男性は、クマとともに斜面を数メートル転がりました。

覆いかぶさるように襲われたと言います。

男性はその様子を見て、近くにあった木の棒を拾い、クマを叩くと、右腕をかみつかれました。

その後、クマの耳をつかみ大声を出したところ逃げて行ったということです。

近くに住み、ともに山菜採りにも出かけたこともある人は…。

2人を知る人:「一緒に(山菜採りを)やっていた仲間だったので、ショックです。まさかこんなそばでクマの被害に遭うとは思いませんでした」


現場近くの八坂小中学校ではおよそ70人の児童や生徒が臨時に運行されたスクールバスなどで通学しました。

八坂小中学校 永田治校長:「心の中で不安になっている子がいるのかなと思う。大勢で帰るとか、音を立てるとか、そういうことはこれからも気を付けていかないといけない」

地元の猟友会が捕獲用の檻を設置したほか、市が「クマ出没警戒警報」を出して、朝夕のクマの活動が活発になる時間帯の外出をなるべく避けるよう呼びかけています。