“組み立て式”付録で「発売前から完売」

そして、2003年の創刊から20年以上付録にこだわっているのが『Gakken』の「大人の科学マガジン」。

これまで「ミニエレキ」や「二眼レフカメラ」をはじめ
▼直径12cmの「卓上ロボット掃除機」(大人の科学マガジンBEST SELECTION 05・3278円) 
▼手をアンテナに近づけたり遠ざけたりして演奏する“世界最古の電子楽器”「テルミンmini」(BEST SELECTION 06・3850円)など一風変わった付録ばかり。

「大人の科学」編集部・吉野敏弘編集⻑:
「付録が1番メインの商品で、僕らの付録は自分で組み立てて作らないといけない。“ものを作る楽しさ”をなんとか皆さんに味わってもらえたらなと」

例えば7月10日発売の付録は「小さな活版印刷機」(BEST SELECTION 07)。
箱を開けると、中には本体パーツだけでなく、インクやドライバー、ひらがな・数字・アルファベットがそろった162個の活字も入っています。

誌面の説明を見ながらまずは本体の組み立て。縦14cm×横16cm×高さ18cmほどの印刷機になります。

続いて、印字したい活字を1文字ずつ切り離し文字盤に並べます。

本体のインク台にインクをのせローラーを回してインクを伸ばしたら、文字盤と名刺サイズの紙をセットしインク面を押し付ければ…

THE TIME,マーケティング部 山根千佳部員:
「おー!ちょっと滲んじゃってる部分もあるんですけど、時間をかけて作るのですごく気持ちのこもった作品になります」

雑誌の値段は5280円となかなかの金額ですが、まだ発売前にもかかわらず「すでに増刷決定」とのこと。

吉野編集⻑:
「ネット限定販売の活字増量版は7000円を超える商品ですが、“発売前からすでに完売”。僕らの面白いものを世の中に届けた時に、ちゃんと届く人たちがいて、その面白さに対しては値段だけじゃないところでお買い求めいただけるのかなと思う」

進化する雑誌の付録。今度はどんな驚きの付録が登場するのでしょうか。

(THE TIME,2025年6月18日放送より)