(画像 京都産業大学・廣瀬佳司監督)
各チームに新戦力が加わってメンバーが入れかわる中、新チームとして春の大学ラグビー関西ナンバーワンの座を目指す「関西大学ラグビー春季トーナメント」。6月15日(日)に行われた準決勝では、京都産業大学と立命館大学が勝利して決勝進出を決めました。
王者・京産大が近大に大差で勝利
4大会連続の大学選手権ベスト4、この大会も3連覇中の王者・京都産業大学は、準決勝で近畿大学と対戦。前半から、得意のスクラムを軸に試合の主導権を握ります。
立ち上がりこそ、一人一人が確実にボールを保持しながら縦への鋭い攻撃を仕掛けてくる近畿大学の勢いに押されて先制トライを許しましたが、直後のキックオフからの攻撃ですぐさま同点に追いつくと、その後はスクラムを確実にコントロールして敵陣で試合を進めていきます。
そして前半15分、WTB小林修市選手の強烈なタックルで奪ったボールに全員が素早く反応し、最後はCTB神拓実選手からのパスを受けたWTBナブラギ・エロニ選手が左隅にトライ。12対7と逆転します。
さらに前半30分、今度は相手スクラムを押し込んでつかんだチャンスで、FW陣が一体となって圧力をかけていきます。最後は、ボールを持ったCTB吉岡佑真選手とともに、ひとかたまりとなってトライエリアになだれこんでトライ、SH高木城治選手がゴールも決めて19対7と突き放しました。
その後も京産大の勢いは止まりません。前半終了間際には、SO奈須貴大選手の絶妙なキックで敵陣深くまで攻め込んだ後、ラインアウトから、チームのエース NO.8のシオネ・ポルテレ選手が力強い突破で右中間にトライ。ゴールも決めて26対7とリードをひろげると、後半開始直後にもポルテレ選手の突破から全員が連動した動きを見せる素早い展開。最後は、判断よく大外に回りこんだ吉岡選手が左隅にトライ、33対7として勝負を決定づけました。
スクラムに加えてラインアウトも安定せず、攻撃の糸口がつかめなかった近畿大学に対して、その後も安定したセットプレーを軸に、確実に得点を積み重ねた京産大。廣瀬佳司監督が「タレント性のある選手は去年と比べて少ないが、(その分)まとまりのあるチーム」と評価したように、チーム力の高さを見せつけ、54対12の大差で勝利。4年連続の決勝進出です。