長崎県で30代の妊婦が「オウム病」で死亡した疑いがあることがわかりました。鳥を飼っていなかった女性が、なぜオウム病に感染したのでしょうか。

鳥を飼っていない妊婦が「オウム病」で死亡

「オウム病」という聞き慣れない病名。
オウム病クラミジアという病原体により、人と動物が共通で感染します。

感染すると、1~2週間の潜伏期間の後、突然、38℃以上の熱やせき、全身の倦怠感、頭痛など、インフルエンザと似た症状が現れます。
重症化すると呼吸困難・意識障害をおこし、死に至ることもある病気です。

主な感染経路は2つ。オウムやインコなどに口移しでエサをあげたり、フンに含まれた菌を吸い込んだりすることで感染します。

長崎県の30代の妊婦も、発熱や呼吸困難、意識障害などの症状があったと言います。医療機関を受診したものの、その後、死亡したということです。

しかし、死亡した女性は鳥を飼育していませんでした。