14年以上守り続けた「遊び場」
あそびーばーを運営する鈴木美和子さん76歳です。4月26日、この日はあそびーばーにとって特別な日だといいます。

「14周年ありがとうパーティーを開きます。子どもたちにおなかいっぱい食べてもらうのがメインです」

オープンから14年。地域の子どもたちを招きバーベキューを企画しました。

鈴木美和子さん:
「3月11日の震災で心に傷を負った子どもが遊びを通して元気を取り戻せるようにと4月26日にオープンしてきょうで14年になりました。みんな震災を知らない世代になったけど自分の命は自分で守るためにどうすれば良いかみんなしっかりと考えてよ」

気仙沼市では、震災での死者・行方不明者が1434人に上っています。本吉町に住む美和子さんの自宅近くにも津波は押し寄せました。震災直後に避難所の運営をしていた美和子さんは全国に子どもの遊び場を整備しているNPO法人の呼びかけに賛同し震災の翌月に「気仙沼あそびーばー」を開設。住民から借りた土地に被災した子どもたちがのびのびと遊べる場所を作り上げ、夫の治雄さんやスタッフとともに14年にわたって遊び場を守ってきました。

鈴木美和子さん:
「本当にあっという間に14年間、その年その年を夢中で過ごしてきただけで…」