「2000円備蓄米」効果に疑問の声

実際、備蓄米はどれほどの需要があるのかー。

5月1日から備蓄米の販売を開始した福島市の『スーパーいちい 信夫ヶ丘店』。
23日の価格では、2024年産の備蓄米「福島県産ひとめぼれ」が5キロ・3480円と、他のコメよりも500円ほど安く売られていた。

女性客:
「助かるよね。味がどうのこうのなんて言わないほうがいい。古古米だって古古古米だって大丈夫よ」

備蓄米の販売初日にはコメのセールを実施し、5キロ・2980円に。かなりの数を発注していたが、それでも完売するほど客が殺到したという。

今回も「中小スーパー向けの随意契約」を検討していたというが、<年間1000トン以上の取り扱い>という要件を満たさず、卸業者から購入するなど対応を模索しているという。

備蓄米の随意契約について専門家からは、小泉大臣の意欲を評価する一方で“効果に懐疑的”な声も聞かれる。

『東京大学』大学院 特任教授・鈴木宣弘さん:
「備蓄米は量的にもそんなに多くない。それを一気に2000円ぐらいに下げることができても、今の絶対的なコメの不足状況を改善するのに、大きな効果があるとは思えない」