「後悔したくない」プロの介護現場

午前8時、犬たちはドッグランで体を動かすことから1日が始まります。その間に緒方さんは朝ごはんの準備です。
緒方代表「歯が悪くなる子が高齢になると多いので食べやすいように朝イチでふやかしたご飯を用意する」
体調やアレルギーに合わせて犬たちの食事を用意。視力が落ちた犬には介助します。

緒方代表「いちごちゃん(17歳)は老化による認知症で夜泣きもけっこうひどい。自宅で飼うことが出来ないという理由でお預かりしているワンちゃんです」
高齢になったいちごちゃんを手助けするのが、緒方さんが作った犬用の介護器具です。

緒方代表「立った状態にしておくことで床ずれができないようにする。正面を向いているので、このまま水を飲める」
午後9時。

緒方代表「具合が悪い子がいれば、午後9時前後に見回りして、その後も午後11時と午前1時とか。時間を決めて2時間ごとにチェックしています」
監視カメラなどを使って24時間見守り、何かあればすぐに飼い主や動物病院に知らせます。

緒方代表「後悔したくない。夜に見回りをしなかったことで朝に亡くなっているのは嫌なんです」
いま、緒方さんのもとには全国から介護の相談が来ています。
そこには、預ける人たちの悩みや葛藤がありました。