気象レーダーの課題「降雨減衰」を解消!
また、最新鋭の気象レーダーは、「降雨減衰」と呼ばれる課題を解消することができます。降雨減衰とは、例えば、手前で強い雨が降っていると、その雨粒にレーダーが当たり、電波が弱まってしまいます。そのため、さらに向こう側にある別の雨を正しく観測できない現象です。1台の気象レーダーでは捉えきれなかったエリアを2台の気象レーダーで異なる方向から観測することで、より解消することが可能になりました。
なお、2021年の東京五輪・パラリンピック時は埼玉大学に設置された最新鋭気象レーダー1台での観測でしたが、大阪・関西万博は2台での観測となっています。
この観測データは、雨雲の3D表示で誰でも見ることができます(※スマホの無料アプリ「3D雨雲ウォッチ」で閲覧可能)。