熱中症への懸念から、東京・足立区の花火大会は開催を7月から5月に前倒しに。飲食チェーン店でも“猛暑対策”が前倒しで始まっています。

春から「冷やし中華」で売れ行き好調

4月から、<冷やし中華始めました。>

餃子専門店『大阪王将』では、夏の風物詩「五目冷やし中華」(820円)を4月24日から販売。すでに1か月経過しましたが、売れ行きは上々だといいます。(※店内飲食のみで提供・店舗により価格が異なる場合があります)

取締役執行役員・渡部卓也さん:
「昼の時間帯は多く注文が入り、普段の2倍の注文が入る。暑い期間が延びているので、“例年よりも1か月⻑く販売”している」

5月21日には全国216地点で真夏日を観測するなど早くも気温が上昇する中、お客さんも嬉しそうです。

「朝から暑かったから『冷たいもの美味しそう』と思って」(40代男性)
「夏になるまで待つのではなく、暑いときから冷やし中華を食べられると良い」(50代男性)

「3月下旬から」“夏の麺”

『長崎ちゃんぽん リンガーハット』でも、2024年は5月中旬から販売していた「夏の麺」を、“2か月近く早め”3月下旬から販売開始。

ごま風味の冷たいとんこつスープに、夏野菜の茄子がごろごろ入ったピリ辛麻婆茄子をのせた「冷やしちゃんぽん麻婆茄子」(980円)をはじめ、「梅肉と鶏むね肉の冷やしまぜめん」(980円)など、夏日を記録した日には1日で1万2000食以上も売れるほど好評だといいます。(※店舗によって価格は異なります)

20代男性客:
「さっぱりしたの食べたいなと思って、皿うどんが食べたかったけど冷やしまぜ麺あったので選んじゃいました」

「3か月早めて」冷やしそば

『天丼てんや』でも、大人気の「夏限定の冷やしそば」を4月末から販売。

「ほたるいかかき揚げ冷やしそば」(920円)は、江戸そば御三家の一つ冷たい「薮そば」に、ほたるいか・あおさ・玉ねぎを合わせた「かき揚げ」と、海老・いんげんの「天ぷら」をトッピングした一品。(※期間限定6月中旬までの新商品・一部販売していない店舗、販売価格が異なる店舗があります)

THE TIME,マーケティング部 山根千佳部員:
「そばの香りがしっかりあって、⻭ごたえがあってバランスが良い。夏にぴったり」

2025年は「予報でかなり暑くなる時期が早くなると聞いたので」(『ロイヤル株式会社』商品企画部・保井歩さん)と、販売を過去より“3カ月早めた”といいます。