手軽に楽しめて自然を満喫できるキャンプは、近年ますます人気を集めています。中でも「キャンプ飯」は、多くのキャンパーにとって至福のひとときです。ゴールデンウィーク期間中、富山県南砺市の閑乗寺公園キャンプ場で繰り広げられた様々なキャンプ飯の風景を取材しました。

「150点!」家族で楽しむ豪快ステーキ

約10ヘクタールの広大な敷地を誇る閑乗寺公園キャンプ場は、遊具や小川、散居村を一望できる展望台を備えた県内屈指の人気スポットです。

2家族で訪れたグループのテントからは、食欲をそそる香りが漂っていました。焼き鳥やホルモンも楽しみながら、この日のメインディッシュは豪快なステーキです。

鉄板の上で「ジュー」という音を立てながら焼かれる肉の姿は圧巻でした。男性が鉄板からステーキをひっくり返すと、見事な焼き色が現れました。

「この焼き色は何点ですか?」
「150点!」

最初は塩コショウだけでシンプルに味わい、子どもたちも「おいしい」と笑顔を見せていました。続いて宮崎出身の女性が、故郷の特製ソースを振る舞いました。

「宮崎で作られていて、宮崎の人は絶対これで食べます」

ソースを味わった記者が「めちゃくちゃおいしいですね。このタレ。バナナとかりんごの風味がしますね」と感想を述べると、女性は「言いましたね。私がそれ」と笑い声をあげました。

家族の笑顔がスパイスとなった、温かな雰囲気に包まれたキャンプ飯でした。