「十分縮まっとる」 幼なじみとリゾット
最後に訪れたのは、小学校からの幼なじみという男性2人組です。

「小っこいのがこまごましとるなみたいな、走り回ってるな」
「ずっと半袖半ズボン。雪が降る中でも、半袖半ズボン」
この日のメニューは、トマトとエビ、マッシュルームを使った具だくさんのトマトリゾット。意気揚々と料理を始めましたが、突然の天候変化で横殴りの雨に見舞われました。
「(雨が)降ってきたらもう、どっちかの(テントの)中でやるしかないですね。強くなるかな」

風も強まり、急いでテントに撤収して料理を再開します。
「雨もそうですけど、風も強いですね本当に。おいしいものを食べられれば。結果良ければ」
完成したリゾットを口にすると「あっつい」「あったかくておいしい」と満足げな表情を見せました。

テントの中で食べるキャンプ飯は、旧友との距離をさらに縮めます。

「これからもまた、キャンプ行きましょう。よろしくお願いします」と一方が言えば、もう一方は「キャンプに限らず。また色んな趣味やってるから付き合ってください」と応じます。
「雨風のトラブルが2人の距離を縮めたのでは?」という問いかけに、「もう縮まらなくても大丈夫」「十分縮まっとるな」と笑い合う姿が印象的でした。

十人十色のキャンプ飯。そこには美味しいご飯の数だけ、笑顔がありました。