広島電鉄の車庫で19日夜、停まっていた電車の屋根の一部が燃える火事がありました。けが人はいませんでした。
警察と消防によりますと、19日午後9時すぎ、広島市西区草津南にある広島電鉄の荒手車庫で「車庫付近に停まっている電車から炎が見えた」と付近にいた人から119番通報がありました。車庫に停めてあった電車の屋根から炎と煙が出たということです。消防車10台が出動し、火はおよそ2時間ほどで消し止められました。電車は無人で、けが人はいませんでした。
広島電鉄によりますと、火が出たのは5000形グリーンムーバーで、故障のため、最近は運用に就いていない車両だということです。電車の屋根にある、架線から流れる電力を変換するためのインバーターの内部が経年劣化によって発熱し、火が出たとみられています。運行している同型車両は、点検の結果、異常がなかったということです。また、この火事で電車の運行への影響はありませんでした。
警察と消防は、電気系統の異常で火が出た可能性も視野に、20日朝から現場検証をおこない、原因を調べています。