
◆金田喜稔さん
「2024年、JFLを戦っていたときは『チームが同じ方向に向かっていく』というか…。例えば、点を取っている・取られているときの『監督・コーチが考えるサッカー』と、今その状況に置かれた選手たちが『何をしなきゃいけないか』という“チームの規律”っていうものはすごくあったので、『これは、もしかしたらいけるんじゃないかな…?』っていう感触を、去年あたりは強く持っていましたね」
そうして、悲願のJリーグに参入した2025年シーズン。高知は12節を終えた時点で3勝6敗3分、勝ち点12でリーグ16位と、厳しい戦いを強いられている。特に「後半・終盤に失点する」というゲームが多く、失点数はリーグワーストの23にのぼる(5月14日時点)。
金田さんは12節の試合を解説するにあたり、高知が11節でテゲバジャーロ宮崎と対戦した試合を分析した。この試合で高知は、前半に2点を先行するも、後半に3点を取られて逆転負けを喫した。
◆金田喜稔さん
「宮崎戦で『2点先行して、後半に3点取られる』って、なかなかないと思うんですよ…。もちろん、前後半で風向きなどピッチの状況が変わったこともありますけど、前半は一方的に高知のゲームですよ?。点を取りたいときにちゃんと取って、追加点もPKで取れて、『いや、もう、これは勝ちやろ!』と思っているわけ、観ているこっちは…。それで『あそこで逆転される!?』みたいなところがあるので…。『いや、秋田、何しとるんやろな…』と思って…(笑)」
高知の秋田豊監督とは、これまで一緒にサッカー教室を実施するなど親交がある。それだけに、笑いも交えながら“金田節”で注文をつけた。