参院選比例の投票先 1位は自民党 2位は国民民主党

各党の支持率に目を向けると、1位は自民党だが、2位には野党第3党の国民民主党が定着している。国民民主が野党第1党の立憲民主党、第2党の日本維新の会を上回る傾向は6か月連続で続いている。各世代ごとに分析すると、18~30歳代での国民民主への支持は自民党支持を超えて1位となっていて、この傾向も変わらない。

「手取りを増やす」をスローガンに去年の衆院選を戦い躍進した国民民主だったが、「年収の壁」引き上げをめざし、2025年度予算をめぐって与党と交渉したが結果は決裂した。引き続き178万円までの引き上げをめざす方針で、その他にもガソリン税の暫定税率廃止など「手取りを増やす」分かりやすい政策が若者世代中心に支持を得ている。

一方、「高校の教育無償化」を与党との交渉で実現した維新は依然、支持率は低調だ。最終的に2025年度予算に賛成し自公の補完勢力とみられたことや高校無償化が思ったほど支持を得られなかったことが低迷の理由だと考えられる。

また野党第1党の立憲民主党は、野田代表就任後から衆院選後までは支持を伸ばしたものの、その後の見せ場が乏しく、埋没感がある。参院選公約に消費税の減税を盛り込むことを決めたものの、野田氏の過去の発言との整合性を問われる事態となっている。

さらに参院選での比例投票先を聞いたところ、こちらも政党支持率と同様、1位は自民党、2位は国民民主党だった。