事故の背景に“懲罰的な日勤教育”

事故の背景には、JRの “懲罰的な日勤教育”があったことが、当時の国交省の調査委員会により指摘されています。日勤教育とはオーバーランや事故を犯した運転士らに再発防止のために教育や指導を行うものですが、実際は教育という名をかりた処罰で、運転士たちはじつに惨めな思いをさせられるといいます。
事故直前に前の停車駅でオーバーランをした運転士がこの「日勤教育」を避けようと、言い訳を考えるなどして注意が運転からそれた結果、ブレーキをかけるのが遅れ脱線につながったとされています。
JR西日本の企業風土に問題があったのではないか、と考える遺族もいます。大森さんもその一人です。