「10億円なくなりそう」
(竜製作所 石田恭一郎社長)
「新年度の売り上げ見込みは?」
(社員)
「5月が12億、6月以降は4~6億円を推移している」
愛知県大府市の工場で営業会議を行っていたのは、竜製作所。自動車工場などの生産機械をオーダーメイドで造るメーカーで、アメリカと中国、台湾に拠点があります。

竜製作所に発注が来るのは、取引先のメーカーがどこかの国に工場を造ったり、ラインを増やしたりするときです。取引先が設備投資を予定していた国にアメリカが高い関税をかければ、その設備投資が中止になってしまう可能性が出てくるのです。


(石田社長)「なくなりそうな案件は、リストアップしている?」
(社員)「数件は(なくなる)可能性がある。10億円に満たないくらいは、全て飛んでしまうと(なくなる可能性が)ある」
(石田社長)「10億円弱なくなりそうな案件がある?」
この企業の昨年度の売り上げは約88億円。10億円の受注がなくなれば大打撃です。
(石田社長)「今年度に限ってはそういう(例年通りの)数字の積み方だけでは甘い。(取引先の)製品が最終的にアメリカに行くか確認しないといけない」