幼い頃から自宅横の道場で磨いた技術
宮崎県延岡市出身の岸本選手の相撲の原点は、幼少期にさかのぼります。「ずっと小さい時からお父さんに教えてもらっていて、『器用さは巧く使おう』と言われ続けてきました」。相撲の指導者であったお父さんからは、自宅の横にある道場で指導を受けていたといいます。幼い頃から相撲に親しみ、技術を磨いてきた経験が、大きなベースとなり、現在の活躍につながっているといえます。
最終学年を迎えた岸本選手。「5月にまた世界予選があるのでそこでしっかり勝って世界大会に出場。そして、また優勝できるようにしたい」。さらに、「10月に全日本女子相撲選手権があるので、そこで優勝することが一つの目標です」と、国内タイトル獲得も視野に入れます。

インタビュー直後の4月13日、大阪府堺市で開かれた国際女子相撲選抜堺大会の軽量級(65キロ未満)で優勝、無差別級で準優勝と、再び世界の舞台で結果を残した岸本選手。左差しをはじめとする多彩な技を武器に、世界を見据えて静岡の地で成長を続けます。