まちのラジオ開局準備が進む

3月の記事でご紹介させていただきました石川県輪島市町野地区の臨時災害放送局「まちのラジオ」は、現在開局準備が進められております。

開局に先立ちまして、4/27に、まちのラジオの公式HPが開設されました。

公式HPの公開に伴い、Podcastや動画にて、2/23の1日限りの実験ラジオ局も公開されております。

現在、町野町では、能登半島地震の発災から約半数となる1000人弱の方々が、仮設住宅や能登半島地震・奥能登豪雨によって被災した住宅で暮らしています。

まちのラジオは、発災直後から課題となっていた「情報」の伝達と、災害によって散り散りになってしまった集落やご近所の方々とのコミュニケーションの問題を解決する目的で、町野復興プロジェクト実行委員会が中心となって発足しました。

発足にあたっては、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県女川町で2011年から5年間、女川さいがいFMを運営し、その後も熊本や北海道などで災害FMの支援・運営を行ってきた一般社団法人オナガワエフエムのみなさま、総務省北陸総合通信局や日本コミュニティ放送協会北陸地区協議会のみなさまにご協力をいただき、2/23に一日のみの実験放送というかたちで初回放送が実現いたしました。

放送スタジオとなった町野支所の2階ホールには、のべ250人の方々が詰めかけ、町野町の外からも200名以上からメッセージ・リクエストをお寄せいただきました。

実験放送の反響・結果を受け、町野復興プロジェクト実行委員会と関係者のみなさまが、関係各所との相談を重ねた結果、町野地区の復興まちづくりの第一歩として、まずは一年間の予定で臨時災害放送局「まちのラジオ」をスタートさせることとなりました。

放送免許は輪島市から申請いただき、運営の主体は町野復興プロジェクト実行委員会が行います。

有り難いことに、これまでご尽力いただいている、たくさんの関係者のみなさまのご協力を引き続き得られることとなりました。

また、ラジオという名前ではありながらも、町野地区に向けてFM電波でラジオ放送を行うだけでなく、その内容をパソコンやスマートフォン向けにも同時再送信する取組も予定されております。

災害により広域避難などで地元を離れているみなさまやご親戚、縁者のみなさま、ひいては全国から奥能登の復興に関心を寄せてくださるみなさまにも、現地からの生の「声」や放送を通じて、町野町とつながることができるラジオ局を目標に、1日でも早くスタートできるよう、現在も準備が進められております。

どうか応援・ご支援のほどよろしくお願いいたします。