被災地で公費解体が急ピッチで進められる中、家族との思い出が詰まった家を少しでも手元に残して上げたいと解体家屋を使って器を作る取り組みを始めた男性がいます。器に込めた思いを取材しました。

木材をカンナで削り、椀や盆などの木工製品を作り出す木地師 田中俊也さん39歳。
木地師 田中俊也さん
「木地の魅力。やっぱり形にするっていうのが一番の魅力。1個1個違うから特徴がでて面白い。部位が違うだけで削った感じや表情も違うので面白い」

田中さんは志賀町富来で妻の千恵美さんと共に木地職人としての仕事の傍ら、作家としての制作活動を続けています。大阪出身の田中さん、青森出身の千恵美さん夫婦は10年前、富来にほれ込み移住しました。