閉幕後は「一部を残す」方向で検討されているが…

 大屋根リングは1970年万博後の「太陽の塔」のように閉幕後の新たな顔となれるのでしょうか。当初の計画では万博会場は閉幕後、2027年3月までに更地にして大阪市へ返還の予定となっていて、会場の一部はIR2期区域の工事に進みます。

 しかし今、大屋根リングについては一部を残す案と、解体してバス停などに再利用する案の2つが出ていて、大阪府・市の資料によると200mを残す方向で検討が始まっています。

 一方で五十嵐教授は「円の一部だと意味がない」と指摘。「万博会期終了後に大屋根リングを無料で開放し多くの人に体験してもらうべき」だと提言しています。