陶芸に挑む順子さん「こんなに大きいのを私が作ったというのが…感激、感動です」

 手先が器用で絵が得意だった順子さん。資格を取得し自立しようと思っていた矢先に、事故に遭いました。かつての自分を取り戻したいと始めたのが、長年の趣味だった陶芸です。

 (鈴木順子さん)「(Q陶芸をしているときは?)自由な感覚です。自分で何でもできる、そんな感覚」

 近所の人にも声をかけ、自宅の駐車場を陶芸教室に改装。陶芸家の先生も月に1回来てくれることになり、3年前、皆で“作品展”を開くという大きな目標を立てました。まずは、作品展のメインとなる大皿作り。3時間半、集中して作りました。

 (鈴木順子さん)「こんなに大きいのを私が作ったというのが…感激、感動です」

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 その3か月後、皿に自分のサインを彫ると、次は絵付けです。順子さんは“群れで泳ぐ魚”を描きたいと、ずっと考えていました。後遺症の残る右手が描きにくい時は左手を使って。去年6月、魚の目を描いて、絵付けがついに完成。

 (鈴木順子さん)「大満足です。ありがとうございました。もう全力を尽くしました」