GW「子どもを巻き込む事故」を起こさないためには?

そして、出発後に絶対に避けたいのが「交通事故」です。特に「観光地や高速道路の駐車場」では、「子どもの巻き込み事故」のリスクが高まるといいます。

JAF岡山支部によりますと、2020年までの10年間で、3歳以下の幼児の歩行者死亡事故は、全国で68件。その原因のほとんどが、ドライバーの乗車前の「安全不確認」だといいます。

ドライバー側から事故の背景を見ると、子どもの事故で『運転者の93%が安全確認をしていなかった』というデータもあります。

図解 こんなにもあった「車の死角」

運転席からは安全に問題がないように見えても、車には多くの死角が…。わずかな時間の安全確認で命を守ることができるのです。

【画像③~⑤】のコーンが立っているところが「死角」...こんなにもあるんだということ、皆さんご存知でしたか?

【画像③】
【画像④】
【画像⑤】

これだけの死角があるため、見えないところに子どもがいたら、事故に巻き込まれる可能性が非常に高くなってしまうという訳です。

(JAF岡山支部 秋田博志さん)
「ドライバーの対策としては、乗車前に車の周りを一周確認しましょう。子どもはもちろん、障害物にも気が付くことができ、事故を防ぐことに繋がります」

JAF岡山支部によりますと、車のまわりを一周して確認する時間は「数十秒あまり」。。。その数十秒が、大切な子どもの命と安全を守るといいます。

「手をつなぐ」だけでも事故は防げる

それだけでなく、JAFの秋田さんは、駐車場で子どもの事故を起こさないためには「歩行者側の対策」も必要といいます。3歳以下の子どもの事故の約4割は、「保護者が手をつないでいなかった」ということです。

(JAF岡山支部 秋田博志さん)
「車が来る可能性があるところでは、絶対に子どもを自由に歩かせないことです。大人が手を繋いで移動する、大人の準備が完了し手を繋げる状態になるまでは子どもを車から降ろさせないことを習慣にしましょう」

【画像⑥】

(JAF岡山支部 秋田博志さん)
「そうはいっても、子どもは手を繋ぐのを嫌がったり、『自分で歩きたい』と言うことを聞かないこともあるでしょう。でも、事故に遭ってケガをしてしまうと、もっと自由を奪われます。最悪のケースだと死亡事故になることもあります」

「駐車場での手つなぎは、命もつなぐ。我が子の命は、保護者の手でしっかりと守ってください」

事故を防ぐため、手をつなげる状態になるまでは子どもを車から降ろさず、車の近くでは大人が子どもと手をつないで移動することを習慣にして、目を放さないようにしましょう。

それでは、ゴールデンウィーク後半戦、良い旅を!