大学院2年の島中輝士風さん(23)です。宮崎出身で高校から本格的に声楽を学び6年前、大学に入学しました。
好きな音楽に打ち込もうと音楽学科に入りましたが、コロナ禍によって歌う機会を奪われました。

(鹿児島国際大学・大学院2年 島中輝士風さん)「(コロナ禍で)あたり前のことがあたり前でなくなり、演奏することもできないのが入学したときから続いていた」
この時「学生にチャンスを与えたい」と動いたのが音楽学科・准教授の馬原裕子さんでした。

(鹿児島国際大学 馬原裕子准教授)「吹奏楽関係と声楽科というのが、外で演奏できなかった時代だった、学生のために何かいい企画をして何かできないか、ということがきっかけ」
相談したのは天文館図書館の館長松田優子さんです。「ひらけ、興味の扉。」をキャッチコピーに掲げる図書館として、若者の夢と来館者をつなぐ場を快く提供しました。

(天文館図書館 松田優子館長)「おしゃべりや音の制限がない、斬新な図書館になるので、ミニコンサートとして実施することには、ここの図書館でもできるかなと」
こうした縁で2年前に始まったコンサート。企画・運営、後輩の指導も島中さんに任されています。