外務省幹部「想定外のことは出なかった」 これから交渉を控える国々はどう見た?

今回の交渉を受けて石破総理は「今後とも容易な協議とはならないが、トランプ大統領は、日本との協議を最優先としたい、このように述べている。今回、次につながる協議が行われたと評価をいたしているところ」と話しました。

今後は「最も適切な時期にアメリカを訪問し、トランプ大統領と直接会談することを考えている」と、必要に応じて自ら交渉に乗り出す考えを示しました。

日本政府内ではトランプ大統領が出席することで、「何を言ってくるかわからない」と警戒感が高まっていましたが...

外務省幹部からは「想定外のことは出なかったね」、政権幹部からも「トランプ大統領はかなり礼儀正しくやってくれた」という声が上がっていました。

一方、野党側は、こう注文をつけました。

立憲民主党 大串博志代表代行
「『(赤沢大臣が)格下の自分に対して、トランプ大統領が出てきてくれて本当にありがたかった』とか、ややへりくだるような態度での交渉状況が見て取れました。毅然とした態度で交渉に臨んでほしい」

株価は、警戒感がやや和らぎ幅広い銘柄が買われました。

アメリカとの交渉について街の人からは「少しでも日本の交渉団がうまくやってくれればいいな」「日本は相手が大統領であろうが大臣だろうが関係なく、日本の言いたいことを言えばいい」という意見が聞かれました。

これからアメリカとの交渉を控える国々は、日米の関税交渉をどのように見たのでしょうか。

来週にも交渉を予定している韓国。聯合ニュースでは「似たような状況が再現される可能性があるという観測が少なくない」と予想しており、ほかの韓国メディアでも「日米交渉の主要議題は韓・米の懸案と似ている」「(日米交渉は)参考資料になる」などと報じています。