「相対評価」と「絶対評価」 専門家も苦言
態度についても評価基準があり、主観的にはならないと話しますが、そもそも学校ごとの評価である内申点を、入試に使うことについてこんな思いも…
(八幡中学校 佐藤和志 主幹教諭)
「学校毎に学力・偏差値の差がある中で、入試の点数にもするので真に平等性があるかといわれると…。システムとしては難しいのかと思う瞬間もある」

そしていま、別の問題もうかび上がっています。
これは、名古屋市内のある中学校で配布された、職員会議の内部資料。

資料によると、通知表の評価を平均3程度に収めるよう基準が決められていたのです。
これだと全員頑張れば全員5になる「絶対評価」ではなく、決められた枠内で生徒に優劣をつける「相対評価」になるため、教育の専門家も苦言を呈します。

(佛教大学 田中耕治 客員教授)
「(相対評価は)頑張ったから点が伸びるというわけではない。みんなが頑張ったら伸びない。生徒が『頑張ったら成績が伸びるんだ』と理解していると、ものすごいギャップが生まれる。これが大きな問題」