去年、大阪税関での不正薬物の摘発件数はこの5年で最多

 去年1年間、全国の税関で差し止められた金・不正薬物・偽ブランド品などの摘発件数は、約3万5000件にのぼります。過去には金をカツラに加工し、頭にかぶって持ち込もうとした事例もありました。

 なかでも増加傾向にあるのが不正薬物です。去年の大阪税関での摘発件数は194件(前年の約2倍)で、この5年で最も多くなりました。
20.jpg
 (関西空港税関支署 石川陽一支署長)「リュックサックの背あて部分に不正薬物が隠匿されていた」

 また、掛け時計に末端価格6億9000万円相当の覚醒剤が隠されていたケースも。流入は必ず阻止しなければいけません。

 そのために欠かせないのが、荷物の薬物検査です。不正薬物を隠し持っていれば所持品に付着していることが多いわずかな成分を、布でふき取って分析します。これで不正薬物や爆発物が含まれているかどうかがわかるといいます。

 ある荷物を検査すると、麻薬として規制されている「コデイン」の反応が出ました。風邪薬などにもわずかに含まれる成分で、詳しい検査で問題なしと判断されました。