国力アピールで始まった万博 金・銀・銅の格付けも万博発祥!?

 約170年の歴史がある万博。1851年にロンドンではじまり、ガラス張りのクリスタル・パレスという建物や蒸気機関車を発明したことを世界に知らしめました。

 フランスではそれより前に万博のようなものが始まっていましたが、イギリスは参加させてもらえず、その後、ロンドンで参加国を絞らずオープンで行ったという経緯があります。

 万博では、“未来では日常”となるものが登場していきます。1862年のロンドン万博では洗濯機の原型やパノラマレンズと三脚カメラが登場。1893年のシカゴ万博では観覧車の原型が展示されました。1876年のフィラデルフィア万博では水圧式エレベーター、1900年のパリ万博では電話機が発表されています。

 実は、オリンピックなどでの金メダル・銀メダル・銅メダルというランク付けも万博で始まっていて、エルメス、ルイ・ヴィトン、バカラなどのブランド品の格付けに使われました。