成功した「オフィス賃貸」からの転換

ヒューリックが保有する賃貸物件の特徴は【都心】【駅近】【好立地】で、73%が最寄り駅から徒歩5分圏内。そして重点エリアは4つ。(2024年12月時点)
▼銀座・有楽町エリア⇒36物件
▼渋谷・青山エリア⇒29物件
▼新宿東口エリア⇒7物件
▼浅草エリア⇒7物件

――都心部での良い場所は段々なくなってくる。だからこそ、住宅地で「こどもでぱーと」のような違う業態を始めた?
西浦会長:
「というより、やはり人口が減っていくというところ。例えば働き方もオフィスで働く人は減ってくる。なのでオフィスのウェイトを50%以下にして、残り50%を<こどもでぱーと>や<データセンター>など他のものでカバーしていこうと。もう数年前からオフィスのウェイトを下げている」
その新事業戦略として上がっているのは、【都市型データセンター】【企業の研究施設】【国際航空貨物コンビナート】【海外事業】

データセンターはサーバー管理のために広い土地が必要で、都心から1時間余りに位置する千葉県印西市などが有名だが、あえて<都市型>で、東京・大手町から10〜20分のところに作るという。
西浦会長:
「大手とは違うことをやらないといけないので、都市型と。しかもニーズはすごくあって、日本橋小舟町のデータセンターがまもなく完成するが、もう予約で一杯という状況」