不動産大手の『ヒューリック』が4月1日、子育てに特化したビルを開業した。少子化が進む中、その狙いは?最高益を更新し続ける“強さの秘訣”を西浦三郎会長に聞く。

「他より高い賃料が取れる」戦略

日本屈指の商業地、東京・銀座。
「PRADA」、「TIFFANY&CO.」といった高級ブランドが入るビルなど、銀座エリアだけで36もの物件を保有しているのが不動産大手の『ヒューリック』だ。

銀座駅直結の賃貸ビル「ヒューリックスクエア東京」は、地下1階から3階までが商業施設。その上にはホテルが入り、ロビーフロアには銀座を見渡せるテラスも。
有楽町駅も近くにあり、交通性・利便性・視認性も高い物件だという。

ビル事業企画部・津田七生さん:
「銀座は特にインバウンドの需要もすごくあり、なかなか空いている物件がない状況。駅に近いのでうちの物件をより強く選んでもらえて、他の場所に比べて少し高い賃料を払ってもらえる

数寄屋橋交差点のすぐそばにある「ヒューリック銀座数寄屋橋ビル」は、元々みずほ銀行が支店を構えていたビルを2011年に建て替えたものだ。

津田さん:
「銀座はラグジュアリーブランドの出店がとても意欲的な場所。ラグジュアリーブランドはどうしても路面の一番良い区画を取るので、それを考慮した建て替え計画を行っている」